日本のデパートに行くとだいたい1階にハンカチ売り場があって、
かわいい物好きの私は見るだけでもわくわくしてしまいます。
留学して最初のころ、
ドイツにも日本で有名なハンカチのブランドFEILERがあるし
きっとほかにも綺麗なハンカチとか売ってるんだろうな、となんとなく思っていました。
が、ないんです…ハンカチが!売ってない!!
これは私の住んでいる町が都会じゃないからか?
と思って、大きな街に行った時にも気にしていますが、
少なくとも私は今までドイツのデパートで”ハンカチ”を見つけたことはありません。
なぜドイツにはハンカチがないの?理由を調べてみた。
ドイツにも昔はハンカチを使っている人がいたそうですが、最近では持っている人すら見かけません。
なぜハンカチを持つ、という風習がなくなったのか。
調べてみました。
理由その1:ハンカチの役割を果たすものがティッシュペーパーに替わった
ドイツでティッシュが初めて発売されたのは、今から90年前の1929年1月29日。
そのティッシュの名前(メーカー名)が、今もなおドイツ人にとってはティッシュの代名詞である”Tempo”でした。(ドイツ人は、メーカー名関係なくティッシュのことをTempoと呼んだりします。)
当時パッケージに書かれていた売り出し文句は
”Seidenweich! Saugfähig! Hygienisch! Kein Waschen mehr!”
(絹のように柔らかい!吸収力もばっちり!衛生的!もう洗わなくていい!)
というもの。
そもそもドイツも含む欧米諸国では、ハンカチは鼻をかむものとして使われていました。
それが、ティッシュが作られたことによって、衛生的なうえに洗濯物も減る!と話題になったそう。
当時は洗濯機があるのは一部の裕福な家庭だけだったので、手洗いをしなくてはいけない主婦にとってもありがたい商品だったそうです。
※参考にしたサイト: http://m.spiegel.de/einestages/80-jahre-papiertaschuentuch-a-948141.html
そんなわけで、そもそもティッシュに対する感覚が日本人とは違い、”ハンカチの代わりのもの”。
だからなのか、ドイツのティッシュは通常4枚重ねです。(時々ディスカウントストア的なところで3枚重ねのものも見かけます。)
なんせ4枚も重なっているので、ちょっと鼻をかんだくらいじゃへこたれません。
ドイツ人は1回鼻をかんだらそのティッシュをポケットに入れて、次に鼻をかむときにまたそれを出して使います。
日本人的にはちょっとびっくり!
でもそれくらいしっかりしているので、ちょっとこぼした水を吹いたり、涙を拭いたりするのも4枚重ねの吸水力でらくらくできちゃうのだと思います。
ハンカチの代わり、と考えれば納得できますね。
確かに、日本の2枚重ねティッシュだとこぼした水を拭くには少し頼りないです。
↑ちなみにこの前、ドイツ6年目にして初めてこっちのポケットティッシュを買いました。(普段鼻水が出ないので、今までは日本の道端で配っているものでしのいでいました。笑)
Tempoのものではないですが…やはり4枚重ね。
エッセンシャルオイルが配合されているものです。
どのエッセンシャルオイルが使われているのか正確には表記されてないのでわからないのですが、私が持っているエッセンシャルオイルと嗅ぎ比べてみた結果、ミントかユーカリかな?と思います。
ユーカリには風邪やインフルエンザ、花粉症の予防、症状緩和の効果もあるそう。
気分をリフレッシュするにもいい香りです♪
理由その2:トイレにはペーパータオルが備え付けられている
ドイツでは、学校でも駅でも電車の中でも、個人的な経験上9割以上のトイレにペーパータオルが備え付けられています。
ハンカチの代わりにティッシュを持ち歩くようになったドイツ人ですが、トイレの度に自分のティッシュを使っていてはすぐになくなってしまうからトイレに備え付けられていたら便利だし、
ティッシュを持ちあるかない人でも手軽に衛生的に手が拭ける、という感覚でしょうか。
ハンカチを1日使いまわすと雑菌が繁殖する、というのも理解できますし、風の力で手を乾かすハンドドライヤーは雑菌をばらまいてしまうという調査結果もあるそうなので、ペーパータオルは一番衛生的で手軽なやり方かもしれません。
さて、ここまでドイツ人のハンカチに対する感覚がわかってくると、
ハンカチが売っていないのも納得ですよね。
「あれ?でも日本で有名なFEILERは?ドイツのメーカーでしょ?」
って思う方多いと思います。
FEILERのハンカチは売っています!
ただし手に入れるにはちょっと情報を知っておく必要があるみたいです。
FEILERのハンカチをドイツで手に入れるには ーお店に行く
どうしても実物を見て買いたい!という人はFrankfurtにあるFEILERの旗艦店に行ってみましょう。
Hohenbergにはアウトレットのお店もあります。
なんと2019年1月の時点で公式サイトに載っているお店は以上の2店舗のみ…
詳しい住所や最新の情報は公式サイトをご覧ください。↓
FEILERオフィシャルサイト – Store
上記のオフィシャルサイトはドイツのサイトですが、メニューに”FEILER JAPAN”という欄があり、日本語のオフィシャルサイトにつながるようになっています。
他の国についてはどこにも書いてないので、ドイツと日本にしか展開していないのでしょうか。
ちなみに、ドイツには2店舗しかないのに日本には108店舗!!(デパートの中の店舗も含んでいます。)
私も銀座本店に何度か行ったことがありますが、いつ行ってもお客さんが何人もいて、人気の高さがわかります。
FEILERのハンカチは何度洗濯してもふわふわで気持ちいいんです。
小学生の時にちょっとお嬢様な友達から誕生日プレゼントでもらったものとか、いまだに現役です♪笑
ハンカチのヘビーユーザーである日本人からすると、デザインも素敵な上にふわふわで使い心地もいいからどんどん好きになっちゃいますよね。
どうでもいいんですが個人的には触るものも食べるものもふわふわなものが大好きです…癒される…
FEILERのハンカチをドイツで手に入れるにはーオンラインショップ
お店が近くにない!ドイツ旅行の記念にFEILER買いたいけど旅行先にお店がない!という方に朗報です。
オンラインショップがあります!↓
FEILERのオンラインショップ(ドイツ)
ハンカチが載ってるカテゴリーはこちら↓
FEILERオンラインショップーTücher
子供用のカテゴリーにもかわいらしいのがあります♪
白雪姫やブレーメンの音楽隊など、童話をモチーフにしたものもあって楽しいです。↓
FEILERオンラインショップーKinderーHandtücher
先週、母からリクエストされていたFEILERのハンカチをオンラインショップで買ってみたので、
どんな感じで届くのかを写真付きでご紹介しますね。
注文から3日後に発送のメールが来て、そのさらに2日後に届きました。
ハンカチ2つ買って合計22,40ユーロ、送料が5ユーロでした。
100ユーロ以上の注文で送料無料になるそうです(^^;
荷物を開けてみると、おまけの石鹸とFEILERの冊子?が入っていました。
Feilerのオンラインショップで注文するといつも綺麗に包装されていて感動するし、おまけが入っていることも多いです。
今回購入したのはこちらの”DOGS Seiftuch 30×30 safari”(12,90 €) と、
こちらの”MAHARANI SKY Seiftuch 25×25 altrosa(9,50) です。
時期によって在庫がないとサイトに表示されない時もあります。
日本で買うよりは2分の1近く安いですし、柄の種類も日本で売っているものとは違うものばかりなのでお土産にもいいと思います♪
見比べてみると、日本のFEILERにはキュートでかわいい柄がたくさんあって、ドイツのFEILERにはおしゃれ・大人っぽい・女性らしいイメージの柄がたくさんある、という感じでした。
お気に入りの柄を見つけてみてくださいね♡
まとめ
…というわけで、長くなってしまいましたが、
今回はハンカチのお話でした!
参考になればうれしいです♪
それではまた(^^)Tschüß!
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