ドイツの水のカルキは日本より少ない!多くの人が勘違いしていること

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硬水と軟水

wasser und maedchen 水と女の子

ドイツのほとんどの地域は硬水です。
硬水というのは、カルシウムマグネシウムを多く含む水のこと。
 
逆に日本では水道水もミネラルウォーターもほとんどがそれらの少ない軟水です。
 
水の硬度は、水1リットルの中にどれだけマグネシウムとカルシウムが含まれるか、という数値。
 
WHO(世界保健機関)の基準では以下のようになっています。
 
  • 0-60mg/L は軟水
  • 60-120mg/L は中硬水
  • 120-180mg/L は硬水
  • 180mg/L は非常な硬水
 
ミネラルウォーターでいうとEvianやVittelは非常な硬水、Volvicは軟水。
 
 

日本人の想像する“カルキ”は実はドイツのほうが少ない

 
カルキというのは消石灰に塩素を吸着させてつくられた次亜塩素酸カルシウムのこと。
 
よくプールの消毒に使われる、塩素って言ったりするやつです。
カルキ臭い、というときのカルキもこれのこと。
 
これをドイツ語ではChlorkalk(クローアカルク)といいます。
 
この“カルキ”、日本では水道水に含まれる上限の量が決められておらず、下限値は0.1mg/Lとなっていますが、これは外国と比べてだいたい5倍以上の高濃度!
 
ドイツでは0.05mg/Lという上限値が設けられているのです。
日本の下限値の20分の1が上限値と…。
 

じゃあドイツのカルキが多いというのは勘違い!?

 
よく聞くのが、
「ドイツはカルキがとても多いから水回りが真っ白になる!」
という話。
 
これはおそらく、日本語でいうカルキとドイツ語のKalkを混同してしまっています!
 
ドイツ語でいうKalkとは日本語で石灰、つまりカルシウム(正確には酸化カルシウムや水酸化カルシウム)のこと。
ドイツで水回りが白くなってしまうのはこのKalk=石灰が多いのが原因で、なぜ石灰が多いかというとそれは上で書いたようにドイツの水がカルシウムを多く含む硬水だからなのです。
 

カルキ対策のシャワーヘッド

日本のカルキ対策のシャワーヘッドはドイツに持ってきても意味がないかも…

 
日本でカルキ除去のシャワーヘッドが売っていますが、
そう、あれは日本語でいうカルキのことなので、ドイツで私たちが悩まされるKalkを除去してくれるわけじゃないんです。。
だから、重いのに日本からわざわざ運んでも意味がないのです。
 

じゃあ水回りのKalkはどうすればいいの?

これはドイツ語でKalkと調べるとたくさん出てくるやり方ですが、
 
・洗濯機にはCalgonなどのKalk対策のグッズを使う
・シンクや蛇口のKalkは、クエン酸かお酢でこまめに掃除する
・どうしてもKalkの入っていない水がいい時(お茶やコーヒーを美味しく入れたい時など)は、Volvicなどの軟水を買ってきて使う
 
という事です。
 
 
なんだかお勉強チックな記事になってしまいましたが、いかがでしたでしょうか?
 
 
私も最近までもやっとしつつもこの勘違いをしていましたが
今回自分で調べたことですっきりしました♪
(専門ではないので、何か間違いがあれば教えていただけると幸いです(^^;)
 
 
みなさんにも参考になればうれしいです。
ぽちっと応援もお願いします♡
 
それではまた(^◇^)
Tschüss!
 
 
 

 

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