私はドイツに6年以上住んでいるのに、実はこちらの婦人科に一度も行ったことがありませんでした。予約が面倒なのとちょっと不安なのとで…
日本ですでに、子宮内膜症Endometrioseと線維腺腫Fibroadenom(乳がんではない胸のしこり)の診断をされているので、本当は毎年検査をしないといけないのです。
でも、毎年夏に一時帰国した時に行ったり行かなかったり、しかもコロナで2年間も日本に帰れておらず、その結果なんと前回の検査から3年も経ってしまいそうだったので、さすがにまずいぞ…と重たい腰を上げて行ってみました。
というわけで今回は、予約の仕方から診察の様子、お薬(ピル)のことまで、ドイツの婦人科での検査をレポートしてみます♪
ドイツでの婦人科受診をためらっている方に役に立てばうれしいです。受診してみれば案外なんてことなくて、安心できるはず!
ちなみに、初めてドイツで歯医者に行った時のレポート記事もあるので、そちらも要チェックです♪
電話予約は苦戦…結局アプリで簡単にできた!
さかのぼること半年前の去年11月…。ドイツの婦人科に行くぞ!とようやく決心した私は、とりあえずJamedaというサイトで口コミを見ながら、近所の評判のいい女性医師の婦人科4カ所に電話をかけてみました。
1カ所目…いつかけても電話がつながらない
2カ所目…いつかけても電話がつながらない
3カ所目…「うちで次に予約できるのは3カ月後になってしまうから、ほかの○○(4カ所目)って婦人科にかけてみるといいわよ」←親切…!
4カ所目…「新規の患者さんは受け付けていません」
もう3カ月後でもなんでもいいやと思って、それから2週間後くらいにふたたび気合を入れなおして3カ所目の婦人科に電話すると…
「現在は新規の患者を受け付けていません」
ちーん…
ほんの少しの間めんどくさがっているうちに予約がたくさん入ってしまったのか、新規の患者を受け付けなくなってしまったのです。
私は一旦ここで戦意喪失しました。笑
それから半年近く経った5月になって、たまたま『Doctolib』というアプリでコロナテストをオンライン予約することがあり、その時に「もしかして婦人科もオンラインで予約できるところがあるんじゃ…?」と思って探してみたら…普通にあるじゃん…!
バスを使って家から20分くらいで行ける・女性医師・口コミもいい、という好条件の婦人科で、なんと約2週間後の予約が取れたのです!2週間後からぽつぽつと予約可能の日程があったので、たまたまキャンセルが出たっていうわけでもなさそうでした。
予約の仕方は、アプリ上で予約可能の日時を選んで予約ボタンを押すだけ。電話いらず…!!
あまりに簡単すぎて本当に予約が取れているのか少し不安だったけど、実際にちゃんと予約が登録されていて、当日もスムーズに診察を受けることができました。
皮膚科しかり歯医者しかり、ドイツで病院=電話=めんどくさい(しかも新規だと結局だいぶ先の予約しか取れない)、と思い込んでいたのですが、これからはまずはDoctolibで予約できるところがないか探してみようと心に決めました。おすすめです。
いざ婦人科へ
ついに予約した当日。
受付に行くと、優しい雰囲気のお姉さんがニコニコと対応してくれました。予約していることを伝えて、保険証を渡しました。
本当はそこのトイレで尿検査をしなければいけなかったのですが、当日朝に生理が来てしまっていたのでそのことを伝えると、じゃあ今回は大丈夫よ、と言われました。
問診票を書いて、10分か15分ほど待ってから名前を呼ばれて診察室に入りました。
子宮内膜症の内診
お医者さんは、ベテラン感のある50代くらいの女性で、落ち着いてわかりやすく話してくれました。
「子宮内膜症と線維腺腫の検査をしたいのだけど、今朝生理が来てしまったから、今日は胸の検査だけで子宮内膜症の検査のためにもう一度予約を取ったほうがいいですよね?」
と聞くと、
「生理中でも、患者さんが気にしないならこちらは全然問題ないですよ。検査しますか?」
と言われて、なんだか申し訳ないなあと思いながらも結局検査してもらうことに。
じゃあそちらで下半身の洋服を脱いできてくださいと言われて、洋服屋さんの試着室みたいにカーテンが付いた一角で服を脱ぎました。
その中に、ナプキンやタンポン、ティッシュが用意されていたので、生理中に検査することもそんなに珍しくないってことかな?
脱いだら、下半身すっぽんぽんで診察台に上がります。噂通り、ドイツでは日本の婦人科のようにカーテンとかはなくて、診察中もお互いアイコンタクトを取れる状態(なんて言ったらいいの?笑)です。
まあ若干恥ずかしいけど、診察だしと割り切れるので意外と平気でした。むしろ何をやっているか見ることができるという安心感はあるかも。
診察中、穴をひらいておく器具のレバーを片方ちょっと持っておいてと言われたのはちょっとびっくりしましたが…。患者でありながら助手、みたいな。笑
ピルの話
もともと私は日本で子宮内膜症と診断されてから、その治療としてピルを飲んでいました。
ドイツに来てからは、ZAVAという、オンラインで問診票と希望のピルを書くとそれをお医者さんがチェックして処方箋を出してくれて、数日でピルが自宅に配達されるというサイトを使って購入していました。
選べるピルの種類はすごく多いのですが、日本で飲んでいたピルはその中になかったので、留学が決まった時に日本の婦人科医の先生にそのサイトのことを相談して、このピルなら日本で飲んでいるピルに近いからいいでしょう、ということになってそれを買っていました。
ZAVAもすごく便利だし、ちゃんとお医者さんがチェックしてくれて相談に乗ってもらえるので安心感はありましたが、やっぱり定期的に実際に婦人科で検査してもらうことは絶対大事なので、それをせずにZAVAで何年も買い続けるのはよくないと思います。
ピルの料金に加えて処方箋の処方料もかかるので、婦人科で処方されて買うのより割高ですし…
でも、婦人科の予約が取れないのにもうすぐピルが切れちゃうとかの緊急時には、ZAVAなら数日で届くから使ってみてもいいかもしれません。
さて、今回の婦人科での話に戻します。
内診の結果、内診だけでは正確に断定はできないけれどやっぱり子宮内膜症だろうからピルを飲み続けたほうがいいということになりました。
ただ、私が今まで飲んでいたのは3週間飲み続けて1週間休むタイプのピルで、1週間休んでいる間に生理が来るのですが、そうではなくて、休みなく飲み続けることで生理も来ないタイプのピルにしたほうが子宮内膜症が進行しなくて良いので、それにしましょうと言われました。
聞くところによると最近はそのタイプのピルが(特にヨーロッパでは)主流になってきているそうです。
生理に悩まされなくていいなら大歓迎!!ということで、ピルを変えることになりました。
まずはピルが合うかどうか様子を見るために3カ月分だけ処方してもらいました。
婦人科の近くの薬局に処方箋をもっていって、確か5ユーロくらいで購入しました。(うろ覚えだけど、10ユーロはしなかったと思う。安くてありがたい!)
↓これです。
処方箋さえあれば、Shop Apothekeなどのオンライン薬局でも購入できます。
飲み始めてまだ5日しかたっていないので何とも言えませんが、今のところ気持ち悪くなったりもしていないので体には合っていそうです。以前ピルを変えたときは変えた翌日の午前中はしばらく気持ち悪かったんです。
とにかく、生理が来ないのがうれしすぎる!!
ピルを飲んでいてもやっぱり気分の落ち込みや腹痛、頭痛、むくみなどには悩まされていたし、そもそも一カ月に一週間も股から血が出るのが煩わしすぎるので、それがなくなるこれからの生活が本当に楽しみです。
線維腺腫の検査
子宮内膜症の検査が終わったら、下の洋服を着て上を脱いで、今度は胸の検査をしました。
そういえば日本では乳がんとか胸の検査は乳腺科で、婦人科とは別のところで診てもらいましたが、ドイツでは基本的にどちらも婦人科Frauenarzt/Gynäkologieで診てもらえるようです。
まずは触診。そのあとエコー検査をしました。
日本で初めてエコー検査した時は、生暖かいジェルと検査の機械の感触がくすぐったくて思わずふふふって笑ってしまったのですが、今回は大丈夫でした。笑
笑っちゃだめだ…!と思うと余計に抑えられなくなるやつ( ;∀;)
検査結果を踏まえて、服を着てから先生とお話ししました。
「日本で生検して線維腺腫だと言われたのなら癌ではなく線維腺腫だと思うけど、大きめ(3cm弱)で形もちょっと怪しいものがあるので、もう一度生検してもしかしたらもう手術で取ったほうがいいかもしれない。これ以上大きくなってから取ることになったら見た目にも影響が出るし、そろそろ違和感とか痛みも気になるでしょう。」
って感じのことを言われ、さらに詳しい検査を放射線科Radiologieのある別の病院でしてもらうことになりました。
日本で診てもらったときの画像がなかったので、その時からの変化がわからないから念のためまた生検、ということらしいです。
受付で、そのRadiologieの予約を取ってくれて、Radiologieに行った後にまたこの婦人科に予約して来てね、と言われてその日の診察は終わりました。
持病の検査だからだと思いますが、診察料は全くかかりませんでした。(保険はAOKです)
Radiologieでの検査レポは、次回に続く…!
それではまた(=゚ω゚)ノTschüss!!
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